「ただの寝不足」じゃないかも?睡眠専門医を受診すべき目安
「最近よく眠れないけど、病院に行くほどでもないかな…」 そう思って我慢していませんか?
睡眠の悩みは、放置するとうつ病や生活習慣病のリスクを高めることがあります。 市販薬やサプリで改善しない場合は、**「睡眠専門医」**の力を借りるのも一つの手です。
今回は、病院を受診すべき目安となる症状を解説します。
受診を検討すべき5つのサイン
以下の症状が1ヶ月以上続いている場合、受診をおすすめします。
1. 布団に入ってもなかなか寝付けない(入眠障害)
30分〜1時間以上、目が冴えて眠れない状態が週に3回以上ある。 「眠れない」という焦りがストレスになり、さらに眠れなくなる悪循環に陥っている可能性があります。
2. 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
一度眠っても、夜中に何度も目が覚めてしまい、その後眠れない。 高齢者に多いですが、ストレスやアルコールの影響、または睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。
3. 予定より早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
起きようと思った時間の2時間以上前に目が覚めてしまい、二度寝ができない。 これはうつ病の初期症状であることも多いため、注意が必要です。
4. いびきがうるさい・呼吸が止まっていると言われる
家族から指摘されたら要注意です。 **睡眠時無呼吸症候群(SAS)**の疑いがあります。 睡眠中に酸素不足になり、心臓や脳に大きな負担がかかります。これは命に関わることもある病気です。
5. ちゃんと寝ているのに、日中強烈に眠い
夜7時間以上寝ているのに、会議中や運転中に耐えられないほどの眠気が襲ってくる。 **ナルコレプシー(過眠症)**などの可能性があります。
何科に行けばいいの?
まずは**「睡眠外来」や「睡眠科」**を標榜しているクリニックを探しましょう。 近くにない場合は、症状によって以下のように選びます。
- 眠れない、悩みがある → 心療内科、精神科
- いびき、呼吸が苦しい → 耳鼻咽喉科、呼吸器内科
受診時のポイント
医師に正確に状況を伝えるために、以下のメモを持っていくとスムーズです。
- 就寝・起床時間(過去2週間分くらい)
- 中途覚醒の回数
- 日中の眠気の程度
- 飲酒・喫煙・カフェインの習慣
- 服用中の薬
睡眠は「治療」できる
「たかが睡眠」と思わず、専門家に相談することで、劇的に生活の質が改善することがあります。 「CPAP(シーパップ)療法」や、適切な睡眠薬の処方、認知行動療法など、医学的なアプローチはたくさんあります。
一人で抱え込まず、まずは相談してみることから始めましょう。🏥