自律神経を整える「サウナ」の入り方:ととのうメカニズム
「ととのう」という言葉を耳にしたことはありますか? サウナブームで一躍有名になったこの言葉、実は自律神経が究極のバランス状態にあることを指しています。
今回は、なんとなく入っていたサウナを、最強の健康習慣に変えるための「正しい入り方」を解説します。
「ととのう」のメカニズム
- サウナ(交感神経ON): 高温の環境で体が「非常事態だ!」と反応し、アドレナリンが出ます。血管は拡張します。
- 水風呂(交感神経MAX): 冷水により急激に血管が収縮。体は熱を逃がさないように防御態勢に入ります。
- 外気浴(副交感神経ON): 危機的状況から解放され、体がホッとします。血管が一気に開き、血流が全身を駆け巡ります。
この急激な変化によって、アドレナリン(興奮)が残ったまま、リラックス状態(副交感神経優位)になるという、通常ではありえない状態が生まれます。 これが**「ととのう(サウナトランス)」**です。
正しいサウナの入り方 3セット
1. サウナ(8〜12分)
- 入る前に水分補給をし、体の水滴を拭き取ります。
- 上段の方が熱いですが、初心者は下段から。
- 「熱い」よりも「心拍数が普段の2倍になったら」出るタイミングです。我慢大会ではありません。
2. 水風呂(1〜2分)
- 汗を掛け湯で流してから入ります。
- 大きく息を吸ってから入ると、心臓への負担が減ります。
- 喉の奥がスースー冷たく感じたら出るサインです。
3. 外気浴(5〜10分)
- 体を拭いて、椅子に座ります。
- 目を閉じ、全身の力が抜けていく感覚を味わいます。
- ここで「ととのい」が訪れます。
サウナの効果
- 脳疲労の解消: 物理的に思考が強制停止するため、脳が休まります。
- 睡眠の質向上: 深部体温が大きく変動するため、その夜はぐっすり眠れます。
- 肩こり・腰痛の緩和: 血流改善により、筋肉の凝りがほぐれます。
注意点
- 飲酒後は絶対に入らないでください(脱水症状のリスク)。
- 高血圧や心臓疾患がある方は医師に相談してください。
週末は近くのサウナ施設で、心と体をリセットしてみませんか?🌿