レム睡眠とノンレム睡眠の違いとは?役割とサイクルを解説

#睡眠の基礎#レム睡眠#ノンレム睡眠#睡眠サイクル

私たちは眠っている間、**「レム睡眠」「ノンレム睡眠」**という2つの状態を繰り返しています。 「浅い眠り」と「深い眠り」と表現されることもありますが、実はもっと複雑で重要な役割をそれぞれが担っています。

今回は、この2つの睡眠の違いと、理想的な睡眠サイクルについて解説します。

レム睡眠とは?(Rapid Eye Movement Sleep)

レム(REM)は「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」の略です。 その名の通り、閉じたまぶたの下で眼球がキョロキョロと動いている状態です。

特徴

  • 体は深く眠っているが、脳は活発に動いている状態。
  • 夢を見るのは主にこの時間帯です。
  • 筋肉の緊張が緩み、体はリラックスしています(金縛りが起きやすいのもこの時)。

役割

  • 記憶の整理と定着: その日学習したことや経験したことを脳に定着させます。
  • 感情の処理: ストレスや嫌な記憶を処理し、メンタルバランスを整えます。

ノンレム睡眠とは?(Non-Rem Sleep)

レム睡眠ではない眠り、つまり眼球運動を伴わない睡眠です。 睡眠の深さによって、ステージ1(浅い)〜ステージ3(深い)の段階に分けられます。

特徴

  • 脳も体も休息している状態。
  • 深部体温が下がり、呼吸や脈拍が穏やかになります。
  • ぐっすり寝ている感覚が得られるのは、このノンレム睡眠(特に深い段階)のおかげです。

役割

  • 脳の休息: 脳の疲労回復、老廃物の除去。
  • 体の修復: 成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や免疫力の強化が行われます。

理想的な睡眠サイクルとは?

一般的に、入眠直後に一番深いノンレム睡眠が訪れ、その後レム睡眠が現れます。 このセットを約90分周期で繰り返しながら、朝に向かって徐々にレム睡眠の割合が増えていきます。

90分サイクル説は本当?

「90分の倍数で起きると目覚めが良い」という説がありますが、これには個人差があります。 70分〜110分程度と人によって幅があるため、厳密に90分にこだわる必要はありません。

質の高い睡眠をとるポイント

重要なのは、**「寝入りばなの90分」**をいかに深くするかです。 最初のノンレム睡眠でどれだけ深く眠れるかが、翌日のパフォーマンスを左右します。

  1. 寝る前のスマホを控える: ブルーライトは脳を覚醒させ、深い睡眠を妨げます。
  2. 入浴で体温を上げる: 就寝90分前にお風呂に入ると、寝る頃に体温が下がり、スムーズに入眠できます。
  3. リラックスする: アロマや音楽で副交感神経を優位にしましょう。

レム睡眠とノンレム睡眠、どちらも私たちにとって欠かせない時間です。 リズムを整え、バランスの良い睡眠を目指しましょう。