「深い睡眠」とれていますか?脳を休ませるための極意

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「長時間寝たのに、頭がボーッとする」 これは、睡眠時間は足りていても、**「深い睡眠(徐波睡眠)」**が不足しているサインかもしれません。

深い睡眠は、脳のメンテナンスを行う非常に重要な時間です。 どうすればこの「深い眠り」を手に入れられるのでしょうか?

「深い睡眠」の役割とは?

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がありますが、ノンレム睡眠の中でも特に深い段階(ステージ3)を「徐波睡眠」または「深い睡眠」と呼びます。

この時間帯には、以下のような重要なメンテナンスが行われています。

  1. 脳の老廃物(アミロイドβなど)の洗浄: アルツハイマー型認知症の予防にも関わると言われています。
  2. 成長ホルモンの分泌: 傷ついた細胞の修復、肌のターンオーバー促進、筋肉の合成など、「若返り」のために働きます。
  3. 記憶の強化: 嫌な記憶を消去し、必要な記憶を定着させます。

深い睡眠を阻害する3つのNG習慣

まずは、深い眠りを妨げている原因を取り除くことが先決です。

1. 寝る前のアルコール(寝酒)

「お酒を飲むとよく眠れる」は間違いです。 確かに入眠は早くなりますが、アルコールが分解される過程で交感神経が刺激され、睡眠が浅くなります。中途覚醒の原因にもなります。

2. カフェインの摂取

カフェインの覚醒作用は、摂取後4〜6時間続きます。 夕方以降のコーヒー、紅茶、エナジードリンクは控えましょう。

3. 熱すぎるお風呂

42度以上の熱いお湯に入ると、交感神経が活発になり、目が覚めてしまいます。 リラックスするには40度以下のぬるめのお湯がベストです。

深い睡眠を増やすテクニック

1. 日中の運動習慣

適度な肉体的疲労は、深い睡眠を誘発します。 特に夕方〜夜にかけての軽い有酸素運動(ウォーキングなど)が効果的です。

2. グリシンを摂取する

アミノ酸の一種である「グリシン」には、深部体温を下げて深い睡眠に導く効果があると言われています。 エビ、ホタテ、イカなどの魚介類に多く含まれています。サプリメントで補うのも手です。

3. 寝室の静けさを確保する

どんなに疲れていても、騒音があると脳はリラックスできません。 外の音が気になる場合は、耳栓や、周囲の音をかき消すホワイトノイズマシンを活用しましょう。

「最初の90分」が勝負

深い睡眠の多くは、眠りについてから最初の90分に集中して現れます。 この「黄金の90分」にいかに邪魔されずに深く眠るかが、翌日のコンディションを決定づけます。

今夜は少し早めに準備をして、最高の「最初の90分」を迎えてみませんか?💤